17:30。
賑やかなリビングに、ガリガリと氷が削れる涼しい音が混ざって響く。
「いいんでしょうか……っ。夕飯前にかき氷なんて」
そう言いながら、アイランドキッチンに立ちかき氷機を回し続ける大和の向かい側で、ひよりは前のめりで目を輝かせている。
「一杯だけなら大丈夫なんじゃないかな」
「あたしシロップ全種類かけよーっ」
ダイニングテーブル並んで座る、美玲と彩加も笑っている。
「でもご飯前の間食ってぇ、太っちゃいそうで瑠奈、困るな〜」
離れた席に座る私は、頬杖をつきながら楽しそうな空気に水を差す。
「じゃあ瑠奈は食べきゃいいんじゃない!?それか氷のまま食べとけばっ!」
「もう、彩加……」
目を三角にして手をわななかせる彩加に、プイッとそっぽを向いて素知らぬ顔を作る。
青春中の悪女劇場。
撮れ高の一丁上がりだ。



