「美玲ちゃんっただいまですっ」
「呼び出しって、なんかやらかしたんスか〜?」
小動物たちが戯れ付くのを、美玲は優しく笑って受け流す。
その目が紫苑を見て微笑んで、私を見て少し固くなって――
最後に、爽真を見て止まった。
「……おかえりなさい」
情のこもった少し熱っぽい言い方は、誰に向けて放ったのか。
美玲の微笑みは、今日も清く、正しく、美しい。
「ただいまっ♡美玲ちゃん♡」
なぜか咄嗟に前に出て、美玲の視界を遮るように立ち塞がる。
「……。うん、おかえり。瑠奈ちゃん」
小さく首を傾けて、美玲は私にも屈託なく笑いかける。
お互いに愛想よく微笑み合ったまま。
静かに内側だけが冷えていった。



