「……久々のオフなんです。明日は久しぶりに映画でも観に行ったらどうですか?
ロケ中、気晴らしもできなかったでしょう」
「……うん、そうしようかな……?」
よくわからないけど、励まされてる?
もしかして心配かけていたのかな。
確かに、ロケ中一回も連絡してなかったし。
私のモヤモヤも、どうでもいいことも、全部爽真に渡してきたから。
「なんかごめんね、御手洗」
「……なんでしょう。腹の立つ言い方ですね」
ほんのちょっとだけどんよりとした湿度が下がって、窓の景色に見慣れた街並みが戻ってくる。
頭の中はごちゃごちゃしてるし、モヤモヤも全く晴れていない。
けど、映画を観に行こうかなってくらいの元気は出てきた気がした。



