番組は進んで、四角い空に花火が上がりだす。
正面から紫苑と私を抜いた映像が出て、爽真のことを思い出していた私の顔が映った。
>>るなの表情、何で切なそうなの?
>>完全に恋してる子の顔じゃん……
(え?)
流れ続けていたコメントを視界の隅に捉えて、時が止まる。
(恋?私が?)
耳に花火の音を聞きながら、頭が真っ白だ。
画面に釘付けになっている爽真の目が見開いて固まっている。
紫苑は、なぜか不敵な笑みを浮かべていた。
コメント欄は私のことでずっとざわついている。
真実とは、違う解釈で。
(私が、爽真に、恋してる?)
>>しおんに本気で恋してるんだね
私も爽真も、何も言えない。言わない。
紫苑がキスしているみたいに見えるシーンは当然カット。
そうこうしている間に場面が変わって、特設テラスに並ぶ爽真と美玲が映った。



