台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―


「ん?んー……瑠奈はぁ……」


――この質問に何か意図があるのか!?


「スイーツ巡りしたりぃ、猫カフェ行ったり、かなっ?」


「……」
「……」


すごい。両方から「嘘つくな」って顔されてる。


(……いやいや、これ、正解だからね?
紫苑に情報を与えないためなんだから!)


きまり悪くなってきたのを咳払いで誤魔化す。

紫苑の狙いを切るってテイで、話題をチェンジすることにした。


「さぁーてっ。瑠奈、アオバケ観よーっと」


今日は第二話後編の配信日だから。

今日はイヤホンは誰にも貸さない。私が1人で使う。


ポケットからスマホとイヤホンのセットを取り出す。

勝手にとっていきそうな爽真に警戒しながらイヤホンの蓋を開けると、左側から手が伸びてきた。

空っぽになる右用のイヤホンポケット。

爽真が思いっきり顔を顰めて、私は呆気に取られていた。