深夜0:00。
みんなが寝静まったリビングに当たり前のようにソファに座る、3人の人影。
「ひどいなー爽真。昨日俺のこと寝かしつけたでしょ。
俺が夜弱いの知ってて走らせてさぁ……」
左隣から、胡散臭く拗ねてるみたいな声がする。
「なんで今日は起きてんだ。一生寝てろ」
右隣からは、刺すように冷たい声がする。
「瑠奈もなんとか言え」
「瑠奈ちゃんからも言ってやって」
声が重なって、頭上で睨み合った気配がする。
「…………」
そして真ん中の私は、石になったつもりで体育座り。
反応したら負け。百害あって一利なしだ。
2人が延々やり合っている間に、膝に顎を置いて思考を巡らす。
考えなくちゃいけないのは、紫苑がなぜここにくるのを今日まで引き延ばしたのか。
昨日は来なかった。
爽真のせいとは言え、そこに目的があるなら多分紫苑は寝落ちなんてやらかししない。
つまり、紫苑の目的は今日。
今日、何がある?
紫苑は何を狙っている?



