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30分後――
段ボールを片付け終えて、私たちは物置部屋のラックに直置きされた道具を整理していた。
「こんなの絶対いらなぁーい」
「いるって!何かに使えるかもしれないじゃん!」
しばらく一緒に作業してわかった。
彩加って物を捨てられないタイプだ。
用途のわからない変なデザインのお皿とか、
壊れてるシュノーケルとか。
そんなものですらとっておくって言うんだもん。
つくづく相入れない。
素の私とも相性△かもしれない。
そう心でため息をついた時――
開け放っていた廊下に面するドアから紫苑がひょっこりと顔を覗かせた。
「あ、ごめん。彩加ちゃん、ちょっといい?」
「紫苑くん!……どしたの?」
何かのパチモンみたいなぬいぐるみを持った彩加が、紫苑を見てきょとんとする。
「大和が呼んでたよ。物置に運んでほしいものがあるんだって」
「ええー?っていうか、大和が来ればいいのに。
なんで紫苑くんをパシるかなぁ……」
「俺も掃除機取りに来たから、そのついでだって。
パシられた訳じゃないよ」
「ならいいけど。じゃあ、ちょっと行ってくる。
……瑠奈!あたしがいないからって勝手に捨てないでよね!?」
キッと私に釘を刺してから、彩加は足早に部屋を出ていく。
紫苑はドア付近でにこやかにそれを見送って――
中に入って、バタンとドアを閉め切った。



