台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―


「それでー?逆ってなんのことぉ?」

「や、だから!フツー、カメラがある時だけ頑張って、ない時にサボる。これでしょ!?」


確かに。普通はそうかもね。


混乱している彩加に、心の中でだよねと共感する。


でも、そもそも私に与えられた役は“フツー”じゃないから。


「瑠奈にとってはこっちの方がお得なの♡
だから、ナイショにしといてね」

愛嬌たっぷりの小悪魔スマイルで微笑んで、イタズラっぽく歯を覗かせる。

「意味わかんない……」

そう言って彩加が再び呆気に取られているうちに、さっさと作業を進めていく。


私と彩加を囲む段ボールが、ひとつ、またひとつと片付いていった。