――……
物置部屋前の廊下に、大きな段ボールが積み上げられて道を塞ぐ。
これ、全部彩加が1人で出した。
ほんとこの子って気合いというか、根性がすごい。
“悪女の瑠奈”とは正反対。
相性悪いタイプの子だって、今回のことで改めて理解した。
(……まぁ、だからこそ、お互いのキャラを立たせ合えるんだけど)
「よし!今から中身全部出して、いるものといらないものに分けていくよっ!」
額の汗を拭ってから、彩加はワイシャツの袖を豪快に捲る。
「えー、効率悪くなぁい?まずは一個ずつ中身確認して、整理が必要そうなやつだけ出すとかでいい気がするぅ」
……って、口は出す割に手は出さない。
けど言ってることはマトモっていう、絶妙なラインを踏む。
――世間に受け入れられる悪女への道、その4
エンタメになる性格悪いムーブは徹底的にやれ。



