モネのバースデー





 ここは王国のお城の子居間。

 壁に金色の飾りはついているものの、大広間と違い天井に絵はなく、子居間とはいえ広いが、落ち着いた雰囲気。


 サヤは、ここの豪華なテーブルについて、コーヒーを飲んでいた。

 右手には杖、この杖は、さっき飲み物の味を良くする魔法をかけたばかりだ。
 サヤは、魔法が得意で、生まれてから一度も魔法をかけ違えた事がなかった。

 お付きの人は魔法で追っ払ってしまったので、部屋にはサヤ一人だった。


「暇ですわ……」


 サヤは呟いた。

 この城ときたら、広くて豪華なばっかりで面白みがない。

 おまけに姫というポジションは、サヤにとっては窮屈なものだった。

 頬杖をついて暇つぶしを考えているうちに、サヤは、良い事を思いついた。

 できたばかりの友達、モネ。

 あのひよわそうな娘で遊べば、否、娘と遊べば。

 そうと決まれば話は早い。

 サヤは、いそいそと隠し棚の魔法の絨毯を取りに行った。