秋の夜空は気持ちが良い。最近の秋は10月でも高温の暑い日が続き、段々と秋の夜長には差し掛かるが、風はまだ生温かい。でも残暑の時のような厳しい暑さはもうなく、涼しい心地よい夜風に変化しつつあり、段々と過ごしやすくなってきた。
中田の高架下には軒並み飲み屋さんが立ち並び、仕事帰りのサラリーマン達が2人または数人で飲んでいる。たまに女子も含めた4人連れなどがワイワイガヤガヤ飲んでいる場合もあるが、女子と男子の2人でしっぽりと飲みに来ている2人連れの客も少なくなかった。
それは私達も例外ではなく、時田くんと二人で飲みに行くなんて初めての事で、柄にもなく緊張してしまっている自分がいた。19時を5分ほど回ってしまい少し待ち合わせの時間に遅れてしまった私を時田くんは昼間の予告通り本当に待っていた。
「ごめん…遅れた…」
本当に待っているとは思わなくて少し戸惑い気味の私は、時田くんが本当に私を待っていた事に驚いて口がしどろもどろになってしまった。
高身長でスタイルの良いムダにイケメンの彼は、一人高架下で待っているだけで目立ってしまう。社内でも仕事もできてモテる彼が、どうしていつも敵対している私なんかを誘うんだろう⁇私は疑問に思わずにはいられなかった…。
「向日葵さん。本当に来てくれたんですね」
彼の顔からニカーッと笑みが溢れる。いつも私を二人の時にだけ名前で呼び、その癖同期なのに絶対にさん付けをして呼び捨てにしない時田くんが逆に憎らしくて、いっそ嫌な奴ならいいのにと憎みきれない自分に嫌気がさすくらいだった。
「決定事項だって言うから…。それに、私の弱味握ったみたいにお昼の事誰かにバラされたら嫌だから…」
時田くんはクスッと笑って短い清潔に整えてある髪をクシャクシャと触ると、「嫌だな…誰にもバラしたりしませんよ。俺は口が硬い方なんで」と言って不意に私の肩に触れて引き寄せた。
チャリンチャリンと前から来ている自転車から私を庇ってくれただけなのに、いきなり私の肩を引き寄せたりするものだから、ドキッとして動揺してしまった。時田くんにペースを乱されてしまった私は、まるで時田くんの手中にハマってしまったようで悔しくなる。
「取り敢えず店の中に入りましょう」
時田くんに導かれるように私は時田くん行きつけの飲み屋へと誘導された。
中田の高架下には軒並み飲み屋さんが立ち並び、仕事帰りのサラリーマン達が2人または数人で飲んでいる。たまに女子も含めた4人連れなどがワイワイガヤガヤ飲んでいる場合もあるが、女子と男子の2人でしっぽりと飲みに来ている2人連れの客も少なくなかった。
それは私達も例外ではなく、時田くんと二人で飲みに行くなんて初めての事で、柄にもなく緊張してしまっている自分がいた。19時を5分ほど回ってしまい少し待ち合わせの時間に遅れてしまった私を時田くんは昼間の予告通り本当に待っていた。
「ごめん…遅れた…」
本当に待っているとは思わなくて少し戸惑い気味の私は、時田くんが本当に私を待っていた事に驚いて口がしどろもどろになってしまった。
高身長でスタイルの良いムダにイケメンの彼は、一人高架下で待っているだけで目立ってしまう。社内でも仕事もできてモテる彼が、どうしていつも敵対している私なんかを誘うんだろう⁇私は疑問に思わずにはいられなかった…。
「向日葵さん。本当に来てくれたんですね」
彼の顔からニカーッと笑みが溢れる。いつも私を二人の時にだけ名前で呼び、その癖同期なのに絶対にさん付けをして呼び捨てにしない時田くんが逆に憎らしくて、いっそ嫌な奴ならいいのにと憎みきれない自分に嫌気がさすくらいだった。
「決定事項だって言うから…。それに、私の弱味握ったみたいにお昼の事誰かにバラされたら嫌だから…」
時田くんはクスッと笑って短い清潔に整えてある髪をクシャクシャと触ると、「嫌だな…誰にもバラしたりしませんよ。俺は口が硬い方なんで」と言って不意に私の肩に触れて引き寄せた。
チャリンチャリンと前から来ている自転車から私を庇ってくれただけなのに、いきなり私の肩を引き寄せたりするものだから、ドキッとして動揺してしまった。時田くんにペースを乱されてしまった私は、まるで時田くんの手中にハマってしまったようで悔しくなる。
「取り敢えず店の中に入りましょう」
時田くんに導かれるように私は時田くん行きつけの飲み屋へと誘導された。



