『女性用風俗』『今日一晩相手してくれる人求む』
仕事の休憩時間に自分の溜まりに溜まった欲を少しでも満たしたくて、私は絶対に誰にも見せられないようなキーワードをパソコンの検索エンジンに打ち込んでいた。
みんなはお昼になると外に外食に行ったり、休憩室で自作の可愛らしい手作りのお弁当を食べに行ったり、今この場にいるのは、間違いなく私1人のはずだった。
向野向日葵《こうのひまわり》。良く昔は“向こうの野原にひまわりが咲いてる。向こう向こうでヘーンな名前“って揶揄われた。何でひまわりと言う名前なのかと言うと、お母さんが私を産んだ日に、入院していた病室の窓から、綺麗なひまわりが咲いていたからだそうだ。
まさか名前が向こう二つになるとは思わなかったらしいが、私のお母さんはもう病室から見えたひまわりをこの子の名前にすると決めてしまったらしい。
それなら向日葵を平仮名にしてくれれば良かったじゃないかとお母さんに切に訴えたが、「向こう向こうで面白くていいじゃない」と逆に開き直られてしまった。
何も面白くないと言ってやりたかったが、昔から明るくて面白い事なら何でも大好きなお母さんは、茶化すように私にケラケラ笑いながら言って、この話は終わりにされてしまった。
まあ、そんな明るいお母さんだから真面目なお父さんとやっていけてたんだけど、真面目なお父さんの言葉に明るく元気に面白く返すお母さんの方が、みんなを照らしてくれる明るい光に向かって真っ直ぐ伸びる向日葵みたいなのにって、いつも心の中で思ってても言えなかった。
私に向日葵なんて明るい名前は似合わない。だって私は、向日葵みたいにお日様にだけ向かってまっすぐに生きられないから。誰かを本気で好きになったり、愛することなんて出来ないから…。
私は名前負けしているこのギャグみたいな明るいフルネームが嫌いだった。
仕事の休憩時間に自分の溜まりに溜まった欲を少しでも満たしたくて、私は絶対に誰にも見せられないようなキーワードをパソコンの検索エンジンに打ち込んでいた。
みんなはお昼になると外に外食に行ったり、休憩室で自作の可愛らしい手作りのお弁当を食べに行ったり、今この場にいるのは、間違いなく私1人のはずだった。
向野向日葵《こうのひまわり》。良く昔は“向こうの野原にひまわりが咲いてる。向こう向こうでヘーンな名前“って揶揄われた。何でひまわりと言う名前なのかと言うと、お母さんが私を産んだ日に、入院していた病室の窓から、綺麗なひまわりが咲いていたからだそうだ。
まさか名前が向こう二つになるとは思わなかったらしいが、私のお母さんはもう病室から見えたひまわりをこの子の名前にすると決めてしまったらしい。
それなら向日葵を平仮名にしてくれれば良かったじゃないかとお母さんに切に訴えたが、「向こう向こうで面白くていいじゃない」と逆に開き直られてしまった。
何も面白くないと言ってやりたかったが、昔から明るくて面白い事なら何でも大好きなお母さんは、茶化すように私にケラケラ笑いながら言って、この話は終わりにされてしまった。
まあ、そんな明るいお母さんだから真面目なお父さんとやっていけてたんだけど、真面目なお父さんの言葉に明るく元気に面白く返すお母さんの方が、みんなを照らしてくれる明るい光に向かって真っ直ぐ伸びる向日葵みたいなのにって、いつも心の中で思ってても言えなかった。
私に向日葵なんて明るい名前は似合わない。だって私は、向日葵みたいにお日様にだけ向かってまっすぐに生きられないから。誰かを本気で好きになったり、愛することなんて出来ないから…。
私は名前負けしているこのギャグみたいな明るいフルネームが嫌いだった。



