上町駅…。時田くんの自宅の最寄りの駅まで着くと、時田くんは既に改札を出た所で待っていた。時田くんの姿を見て、まるで会いたかった恋人に会えたような高揚感とトキメキのように胸が弾み、会えたことを嬉しがってしまっている自分がいた。
「向日葵さん。本当に来てくれたんですね。」
初めて致してしまったあの晩みたいに、ニカっと笑って喜ぶ時田くんの姿が眩しく感じてしまい、私はそんな自分の本音を誤魔化すように咄嗟に時田くんから視線を逸らした。
「…そういう契約だし、行かないのも時田くんに負けたみたいで嫌だから…」
どうして素直に会いたかったから会いに来たと言えないのだろう⁇私の中で時田くんは敵対するライバルであると同時に、絶対に負けたくない相手だ…。だから、そんな時田くんにただ会いたいから来てしまったなんて、口が裂けても言えなかった。
「そうですか。向日葵さんらしいですね。ところでさっきから持っているその袋は何ですか⁇」
私の持っている買い物袋を徐に指差した時田くんは私から買い物袋を取り上げた。
「それは…」
言い訳のような言葉を発しようと思ったけれど、袋を取り上げられてしまってはその言い訳も通用しなそうだ。
「お肉に玉葱、人参、ジャガイモ、カレー粉…これってカレーを作る材料か何かですか⁇」
中身を見られてはと観念した私は、「いらないならいい…」と咄嗟に取り上げられた袋を取り返した。
「いや、作ってくれるなら嬉しいですけど、でも何で⁇お腹が空いてるなら何か買ってくればいいのに⁇」
私の気持ちが分からない時田くんに少し苛立ちを覚えた。でも無理はない…職場での敵意むき出しな私しか知らない時田くんに私の気持ちが分かるわけなどないのだ。
「向日葵さん。本当に来てくれたんですね。」
初めて致してしまったあの晩みたいに、ニカっと笑って喜ぶ時田くんの姿が眩しく感じてしまい、私はそんな自分の本音を誤魔化すように咄嗟に時田くんから視線を逸らした。
「…そういう契約だし、行かないのも時田くんに負けたみたいで嫌だから…」
どうして素直に会いたかったから会いに来たと言えないのだろう⁇私の中で時田くんは敵対するライバルであると同時に、絶対に負けたくない相手だ…。だから、そんな時田くんにただ会いたいから来てしまったなんて、口が裂けても言えなかった。
「そうですか。向日葵さんらしいですね。ところでさっきから持っているその袋は何ですか⁇」
私の持っている買い物袋を徐に指差した時田くんは私から買い物袋を取り上げた。
「それは…」
言い訳のような言葉を発しようと思ったけれど、袋を取り上げられてしまってはその言い訳も通用しなそうだ。
「お肉に玉葱、人参、ジャガイモ、カレー粉…これってカレーを作る材料か何かですか⁇」
中身を見られてはと観念した私は、「いらないならいい…」と咄嗟に取り上げられた袋を取り返した。
「いや、作ってくれるなら嬉しいですけど、でも何で⁇お腹が空いてるなら何か買ってくればいいのに⁇」
私の気持ちが分からない時田くんに少し苛立ちを覚えた。でも無理はない…職場での敵意むき出しな私しか知らない時田くんに私の気持ちが分かるわけなどないのだ。



