私の将来の夢は、小学校の卒業文集の一番上に並ぶようなものじゃなかった。
アイドルでもない。
公務員でもない。
お嫁さんでもない。
あの頃からずっと変わらない。
一生を共にするふたりのために、
世界にひとつだけのジュエリーを作ること。
それが、私の夢だった。
現在二十五歳。
東京の片隅で、小さなアトリエを構えている。
誰かに自慢できるほど立派なものじゃない。
それでも、
この場所には私の「好き」がたくさん詰まっている。
ここは私が夢を形にした場所だ。
そして最近。
これまでの努力が少しずつ実を結び始めた。
フリーのジュエリーデザイナーとして、結婚式場やドレスショップからお仕事をいただく機会が増えた。
今日は提携先の結婚式場で行われるブライダルフェアの日だ。
新作のアクセサリーを持って、私は会場へ向かう。

