「いいと思うな。だってそれはさーちゃんの強みでしょ」
「そうかな」
「そうだよ。それに、さーちゃんにそんな思いをさせてしまって、本当にごめんね」
「大ちゃん……」
「俺からきちんと実花には話をするから」
「いいの、言わないで。実花さんと会ってほしくないの」
力いっぱい訴えるのと同時に、ゴウッと爆音が響いた。飛行機が離陸体制に入ったらしい。エンジン音と風のざわめきが耳に響く。それなのに、私たち二人の間には沈黙が流れていた。息が止まりそうなほどに空気が張り詰める。
滑走路の向こうで、機体が夜空に溶けるように消えていく。残されたのは、遠ざかるエンジン音と、滑走路の灯りだけ。風がひとすじ、スカイデッキと私たち二人をそっと撫でていく。
胸の奥底で熱を持っている感情が、きっかけを探すようにざわめく。ぎゅっと胸のあたりを握りしめた。
「あの……、あのね……。私、今までこんな気持ちになったことがないの。大ちゃんのことを考えただけで胸が苦しくなって、泣きそうになる。実花さんの事も、勝手に悪いように考えて苦しくなっちゃって。……でもそれも全部全部、大ちゃんのことが好きだからって気づいたの。好きなの、大ちゃん。大好き」
言葉が、夜の空気に溶けていった。
視界の隅で、誘導灯が静かに瞬いている。
大ちゃんは何も言わずに、ただ私を見つめていた。目を伏せるでもなく、笑うでもなく。その瞳の奥の感情が読み取れなくて、不安になる。沈黙が、怖い。
「……大ちゃん」
「いや、ごめん。すごく感動して……。好きって言われることが、こんなにも嬉しいことなんて知らなかったと思って」
そう言う大ちゃんの頬は、ちょっぴり赤く染まっている気がした。かく言う私も、顔が真っ赤になっていると思う。
……告白してしまった。
でも後悔なんてしていない。ずっと伝えたかった想いを吐き出すことができて、胸のつかえが取れたみたいにすっきりしている。
「そうかな」
「そうだよ。それに、さーちゃんにそんな思いをさせてしまって、本当にごめんね」
「大ちゃん……」
「俺からきちんと実花には話をするから」
「いいの、言わないで。実花さんと会ってほしくないの」
力いっぱい訴えるのと同時に、ゴウッと爆音が響いた。飛行機が離陸体制に入ったらしい。エンジン音と風のざわめきが耳に響く。それなのに、私たち二人の間には沈黙が流れていた。息が止まりそうなほどに空気が張り詰める。
滑走路の向こうで、機体が夜空に溶けるように消えていく。残されたのは、遠ざかるエンジン音と、滑走路の灯りだけ。風がひとすじ、スカイデッキと私たち二人をそっと撫でていく。
胸の奥底で熱を持っている感情が、きっかけを探すようにざわめく。ぎゅっと胸のあたりを握りしめた。
「あの……、あのね……。私、今までこんな気持ちになったことがないの。大ちゃんのことを考えただけで胸が苦しくなって、泣きそうになる。実花さんの事も、勝手に悪いように考えて苦しくなっちゃって。……でもそれも全部全部、大ちゃんのことが好きだからって気づいたの。好きなの、大ちゃん。大好き」
言葉が、夜の空気に溶けていった。
視界の隅で、誘導灯が静かに瞬いている。
大ちゃんは何も言わずに、ただ私を見つめていた。目を伏せるでもなく、笑うでもなく。その瞳の奥の感情が読み取れなくて、不安になる。沈黙が、怖い。
「……大ちゃん」
「いや、ごめん。すごく感動して……。好きって言われることが、こんなにも嬉しいことなんて知らなかったと思って」
そう言う大ちゃんの頬は、ちょっぴり赤く染まっている気がした。かく言う私も、顔が真っ赤になっていると思う。
……告白してしまった。
でも後悔なんてしていない。ずっと伝えたかった想いを吐き出すことができて、胸のつかえが取れたみたいにすっきりしている。



