ドタドタという足音で意識が浮上してくる。 うっすら目を開けると佳代が立っているのが見えた。 佳代、戻ってきたの? そう質問したかったけれど声は出ない。 佳代の後ろから一志がやってくるのも見えた。 その手にはチェンソーが握りしめられていて、佳代へ向けて突きつけられている。 それを見た瞬間意識は完全に覚醒した。 大きく息を吸い込むと空気が肺を満たしていく。 少し咳き込んでから涙目で二人を見つめた。 「一志……佳代……どうして」