「神田。なんか、野島からこれ渡せって」
放課後、野島くんのお友達の、相原くんから簡易的な手紙を受け取る。
封筒にも入ってない、ただ小学生の手紙交換みたいな、折り畳んだだけのお手紙。
「なんだろう?…相原くん、とりあえずありがとう」
「おっす。じゃあな」
「おつかれー」
私は、そっと広げてみた。
そこに書かれていたのは…。
《付き合え》
…ツキアエ?
お付き合いということでしょうか?
恋愛的な交際ということでしょうか?
いやいや、早とちりはよくありません。
妹or姉のプレゼントの買い物に付き合ってくれ、という可能性は捨てきれません。
野島傑。
クラスでも悪目立ちするレベルでクールな、目つきの悪い…でも顔が整っててイケメンな、そういう意味でも目立ってる男子生徒…。
正直私は、悪目立ちの方で彼を見ている。
確かにイケメンだとは思うけど。
そして、彼と接点はほぼ無い。
私みたいな平凡そのものの生徒が、野島くんみたいなタイプと絡む理由が無い。
何かの悪戯かな。
私はそう思って、スカートのポケットに、折り畳んで入れた。



