とある古い街のフリーマーケットで、古銭を売っている店があった。値段は張っていたが、私は物珍しさから1つ購入し、自宅へ持って帰った。調べてみると、これは室町時代のものらしい。昔の人々の暮らしに思いを馳せ、ほんのりエモい気分になりながら、なんとなく真ん中に空いた穴を覗き込んでみる。すると、赤子を抱えた血塗れの女性が鬼の形相でこちらを睨んでいた。古銭は翌日すぐに、質屋へ売り払った。