再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~

「どうして……」

テツがこんなところにいるの?
あれからしばらく経ったけど、彼の会社に配達はなかったから、もう会うことはないだろうと油断していた。
惣菜店の名前から、私の職場をわざわざ調べたんだろうか。
ぐるぐるといろんな考えが頭に浮かぶ。

「お疲れさま」

「えっ、あ、うん。テツもお疲れさま」

考え事をしていたせいで、反射的に答えていた。

「いつもこの時間に仕事が終わるのか?」

「早番と遅番があって、今日は遅番だからいつもって訳じゃないけど……」

今はそんなことはどうでもいい。

「どうしてここにいるの?」

少しだけ、強い口調になっていた。

「どうしてって、美桜と話がしたかったから待ってた」

「待ってたっていつから? 私の仕事が終わる時間なんて知らないでしょ」

「まぁ、そうなんだけどな。今日の昼、会えるかと思って弁当を買いに来たんだ」

そう言って、テツは店の方に視線を向ける。

「だけど美桜はいなかったから、多分配達に行っているんだろうと思って、とりあえず閉店時間を確認しといた。それに合わせて仕事を終わらせて来たから、待ったのは三十分ぐらいかな」

昼にうちの店に来た?
もしかして、おばさんがイケメンが来たって言ってたのはテツのこと?
途中でおじさんが会話に加わり、イケメンの話がうやむやになったというか、そのままスルーしていた。