再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~


「美桜ちゃんが言うならそれをいただこうかな。あと、そこの玉子焼きのなんちゃらと春雨サラダも」

「アラカルトのことですか」

「そうそう。カタカナが苦手でね。種類がたくさんあるから迷うけど、だし巻とほうれん草にしようかな」

安子さんはお目当ての惣菜のパックを手に取り、レジに持ってくる。
私はそれらを袋に詰め、会計を済ませた。

「ありがとうございました。お気をつけて」

安子さんは軽く手を振り「また来るね」と言って惣菜の入った袋を抱えて店をあとにした。


♢♢♢

「美桜ちゃんの考えた玉子焼きアラカルト、好評ね」

「ホントですか? よかったです」

おばさんの言葉に、洗い物をしていた手を止めた。
先月、おばさんから『なにかメニューを考案してみない?』と言われ、私は玉子焼きのアレンジメニューを考えた。

砂糖たっぷりの甘い玉子焼き、だし巻き玉子、中にウィンナー、ほうれん草、チーズ、明太子を入れたもの、計六種類。
いろいろな種類があったら選ぶ楽しみもあるし、食べ比べてもらいたいなという思惑もあった。

子供にはウィンナーやチーズ、甘い玉子焼きが大人気。
年配の方には、だし巻きやほうれん草が人気だ。
今日も安子さんがこの二種類を買ってくれたし、好評と聞いてホッとした。