私の知らない婚約者

これは10年前。
まだモモちゃんと許嫁の関係じゃなかったときのことだ。

6歳のとき僕は機械のようだった。
親には感情など必要がないと、教育されてきたからだ。

ある日学校の庭園をみていた。

こんなん、育てて何になるんだ。

ここから俺の人生は変わった。

「わっ風つよいね~ ねぇお花好きなの? 好きなら同じだね!」

ちょうど君を見たとき逆光で、花びらが散っていた。俺はこのときこう思ったんだ。

『この子は、僕の運命の人だ』

そう、本当に思ったんだ。

そこから俺はあの子のことを調べて、父さんにそのことを言うと烏兎沼家のことは