私の知らない婚約者

『ごちそうさまでした。』

はぁ、あんなことをされたせいか気が気じゃなかった…

「あっ、いたいた中島サン!
紫苑くんちょっと中島サン放課後借りてもいい?」

「いいけど、何するんですか?」

「いや〜ちょっと中島サンに昨日、借りる約束をしちゃったんだ!」

「何を借りるんですか?」

「それはね〜、女の子同士の秘密だよ。」

「そうなんですね。分かりました。借りていっても大丈夫ですよ。」

「ありがと~、じゃっ放課後ね中島サン。」

−−タッタッタッ…
ヤバいどうしよう…

「モモちゃん、顔色悪いよ。保健室行ったら?」

「いや、大丈夫。」


−−6時限目が終わった。

「よっ中島サン。紫苑くん、これはオンナノコの秘密だから、席外してくれる?」

「分かりました。校門で待ってるからね。」

「うん…」

こんなことに紫苑くんを巻き込ませたくない。

「ね〜ぇ中島サン なんてあんたがあんなイケメンだ一緒にいんだよ。」

「………」

「なんか答えろよ!」

−−バチッ

「っ…?!」

頬を叩かれた!

「あっやっと反応見せてくれた。あはっ。」

思いっきり頬を叩かれた。火傷したかのように熱くていたい…

「ねえねえあのイケメン、あたしにちょうだいよ。そうしたら許してあげる。それか、かねとられるのどっちがいい? それかもう一発やっちゃおうかな〜」

「っ!!…」

「あははっ、いい反応。やっぱもう一発やっちゃお〜」

殴られる!

−−パシ

「おい、何してんだ。」

ひどく、ドスの効いた声
宮城が顔面蒼白になるぐらい怖い声

「し、紫苑くん…」

「モモちゃん、大丈夫?」

「ちょっと離してよ! 痛いんだけど。」

−−ぱっ

「高橋、モモちゃんを中島さん家まで送っといてくれ。」

「はっ」

紫苑くん…


−−

「ねえ、紫苑くん!謝るからさ許してよ! あたしが悪かったからさ。」

「だめだ君は、警察に届ける。」

「ちょっと待ってよ、許してよ。」

「だめだ。」

「いいじゃん! てゆうか、あんなヤツのどこがいいの!」

「しー、もうそれ以上しゃべるな。」

「っ…!」

「いいか、お前はオレの女に傷をつけた時点で選択肢はない。」

「……っ!」