私の知らない婚約者

…!!

名前を呼ばれた……?!
相手の顔を見る。とても整っている顔をしている。

「えっと……すみません。どなたですか?」

「えっ…」

とても絶望した顔をしている。

「ごめんなさい。どこかであったことありましたか?」

「いや、覚えてなくてもいいんだ。でも何でさっきモモちゃんないてたの?」

え…なんで私の名前知って

「とにかく中島さん家まで行こう?」

「あっはい…ってゆうかなんで私の苗字と名前知ってるんですか。」

私の名前知ってるってことは、不審者かもしれない。
少し距離をとる。

「……っ!」

えっ…なんでそんな顔をするの…

「ごめん…俺の名前は紫苑だ。とにかく中島さんの家まで行こう。」

「はい…」

えっちょっと何言ってんの私!でも紫苑ってどこか聞いたことある名前。

「さっ車に乗って。」

「はい」

なんかすごい高級そうなクルマだ…!あっでもこれ誘拐されてるんじゃ…

「出発しろ」

えっあっほんとに出発しちゃった…
ごめんなさいお母さん。親不孝な娘でごめんね…