オーディション番組の過酷な合宿審査が始まって、数週間。
ついにテレビや配信サイトで番組も始まり、暁のSNSアカウントも開設され、私は完全に「暁のオタク」としての推し活を始めていた。
画面に映し出されている暁の姿は、私の知らない『表現者・早瀬暁』
「早瀬くん、歌めちゃくちゃ上手いね!」
「ありがとうございます!」
ボーカルレッスンでは歌声を褒められて、笑顔でお礼を言い、その笑顔にトレーナーたちも笑顔になり、お花が飛んでるかのようなほんわかとした雰囲気が漂っていた。
でも、そんなボーカルレッスンとは一変して
「センスはあるけど、それだけじゃプロにはなれないよ!」
「はい、もう一度お願いします」
ダンス未経験でトレーナーに厳しい言葉を投げかけられている暁。
でも絶対に言い訳をせず、深く頭を下げては食らいつき、どんどん吸収していく。
カメラの回っていない深夜の練習室でも、一人でTシャツを汗だくにして何百回も同じステップを反復練習している姿が隠し撮りされている。
「暁はセンスがありますね。しかも真面目で努力家なので、化けると思います」
「暁がやってるから、周りもヤバいヤバいって刺激受けて自主練したりしてます」
暁の真摯で真面目な態度が、トレーナーや周りの候補生からも評価されていた。
テレビの前で、そんな暁の姿を食い入るようにみつめる。
気が付いたら、目に涙がいっぱいに溜まってくる。
それを拭って「あきぃ、凄すぎる…。頑張れぇ〜!!」と応援することに精一杯だった。
昔から何でも器用にこなすけど、裏で凄く努力してる事も知っている。
それを周りの人にも評価してもらえて、どんどん磨きがかかって暁がキラキラ輝いている。
そんな今の暁の姿が、たまらなく愛おしかった。
そして合宿最後に行われる第3次審査。
レッスンの成果を出す本番のステージでは、誰にも文句を言わせない程の圧倒的なオーラを放ち、周囲を飲み込むほどのパフォーマンスを見せつけた。
暁の鋭い視線が、視聴者たちを射抜いていく。
もちろん、私も。
(……やばい。あき、かっこよすぎる……っ!)
SNSではオーディション番組のタイトルに並び「#早瀬暁」というタグがトレンド入りし、暁のファンは日に日に爆発的な勢いで増えていた。
私の知らない世界で、何万人ものファンに見つかって、どんどん遠い存在になっていく。
だけど、不思議と寂しさよりも誇らしさが勝っていた。
そんな私が、合宿編の第3次審査の放送で熱狂し審査結果の放送を待つ中、合宿を終えて疲れきった暁が家へと帰ってきた。
ついにテレビや配信サイトで番組も始まり、暁のSNSアカウントも開設され、私は完全に「暁のオタク」としての推し活を始めていた。
画面に映し出されている暁の姿は、私の知らない『表現者・早瀬暁』
「早瀬くん、歌めちゃくちゃ上手いね!」
「ありがとうございます!」
ボーカルレッスンでは歌声を褒められて、笑顔でお礼を言い、その笑顔にトレーナーたちも笑顔になり、お花が飛んでるかのようなほんわかとした雰囲気が漂っていた。
でも、そんなボーカルレッスンとは一変して
「センスはあるけど、それだけじゃプロにはなれないよ!」
「はい、もう一度お願いします」
ダンス未経験でトレーナーに厳しい言葉を投げかけられている暁。
でも絶対に言い訳をせず、深く頭を下げては食らいつき、どんどん吸収していく。
カメラの回っていない深夜の練習室でも、一人でTシャツを汗だくにして何百回も同じステップを反復練習している姿が隠し撮りされている。
「暁はセンスがありますね。しかも真面目で努力家なので、化けると思います」
「暁がやってるから、周りもヤバいヤバいって刺激受けて自主練したりしてます」
暁の真摯で真面目な態度が、トレーナーや周りの候補生からも評価されていた。
テレビの前で、そんな暁の姿を食い入るようにみつめる。
気が付いたら、目に涙がいっぱいに溜まってくる。
それを拭って「あきぃ、凄すぎる…。頑張れぇ〜!!」と応援することに精一杯だった。
昔から何でも器用にこなすけど、裏で凄く努力してる事も知っている。
それを周りの人にも評価してもらえて、どんどん磨きがかかって暁がキラキラ輝いている。
そんな今の暁の姿が、たまらなく愛おしかった。
そして合宿最後に行われる第3次審査。
レッスンの成果を出す本番のステージでは、誰にも文句を言わせない程の圧倒的なオーラを放ち、周囲を飲み込むほどのパフォーマンスを見せつけた。
暁の鋭い視線が、視聴者たちを射抜いていく。
もちろん、私も。
(……やばい。あき、かっこよすぎる……っ!)
SNSではオーディション番組のタイトルに並び「#早瀬暁」というタグがトレンド入りし、暁のファンは日に日に爆発的な勢いで増えていた。
私の知らない世界で、何万人ものファンに見つかって、どんどん遠い存在になっていく。
だけど、不思議と寂しさよりも誇らしさが勝っていた。
そんな私が、合宿編の第3次審査の放送で熱狂し審査結果の放送を待つ中、合宿を終えて疲れきった暁が家へと帰ってきた。
