「暁…?なんか怒ってる?」
「…いや?」
その後の暁は、少し拗ねているような…態度がツンとしていた。
そして暁のこの態度は、次の日も、またその次の日も続いて…そんな暁と一緒にいると、ずっと居心地が悪くて、放課後いつも通り一緒に暁の家に帰ってきても、暁の部屋ではなく、暁ママのいるリビングで寛ぐ日が増えた。
(…最近、暁おかしいな)
「私何かした?」と理由を聞いても「別に」と教えてくれない。
あまりにも長い暁のツンツン期に、私はそろそろ限界を感じていた。
何も身に覚えがないのに…あるとすればオーディションの事だろうけど、まったく理由も教えてくれず、ずっとこんな態度をとられるのは腹が立つ。
よし、こうなったら喧嘩だ…!と意気込んだ休日の朝、私は暁の家へとやってきた。
「暁ならオーディションに行ったよ!あれ?聞いてなかった?」
「…知らない。今日だったんだ」
「ももちゃんには言ってると思ってたのに〜。喧嘩でもした?」
「…うん。多分」
「多分?」
暁ママに「早く仲直りしちゃいなよ」と笑われたけど、私と暁はそのまま少しの溝を残したままで、暁はトントン拍子で二次審査も合格していった。
そして、いよいよサバイバルオーディションが始まり、暁は合宿へと挑むことになった。
合宿に行く前に、「頑張ってね!」と声をかけても「ん。」と目線も合わせず、心ここに在らずな返事だけを返された。
そんな暁にまた腹が立ち文句が出そうになったけど、今は余計な事を考えてほしくないし、色々言うのはオーディションが終わってからにしようと決めて、ぐっと飲み込んだ。
「ももちゃんみて!暁、映ってる!」
「本当だ!」
そしてついに、テレビで暁たちのサバ番の宣伝が流れ始めた。
いよいよ番組も始まるのだ。
テレビ画面に映る候補者の中に、しっかり暁の姿もあって、汗を流しながら真剣な表情を浮かべる暁の姿に、私は一瞬で魅了されてしまった。
(暁なのに、暁じゃないみたい…)
そこに映る暁は小さい頃からずっと見てきた暁のはずなのに、まるで別人のように見える。
いつも余裕があって意地悪く笑う暁とも、最近のちょっとツンツンしてる暁とも違う。
ただ真っ直ぐに『目標』へと向かう、本気で真剣な目つき。
それが新鮮で、どこか遠くへいってしまいそうで儚くて、どうしようもなく尊くて。
暁のあまりのカッコ良さに、完全に私の心はとろけてしまっていた。
「…いや?」
その後の暁は、少し拗ねているような…態度がツンとしていた。
そして暁のこの態度は、次の日も、またその次の日も続いて…そんな暁と一緒にいると、ずっと居心地が悪くて、放課後いつも通り一緒に暁の家に帰ってきても、暁の部屋ではなく、暁ママのいるリビングで寛ぐ日が増えた。
(…最近、暁おかしいな)
「私何かした?」と理由を聞いても「別に」と教えてくれない。
あまりにも長い暁のツンツン期に、私はそろそろ限界を感じていた。
何も身に覚えがないのに…あるとすればオーディションの事だろうけど、まったく理由も教えてくれず、ずっとこんな態度をとられるのは腹が立つ。
よし、こうなったら喧嘩だ…!と意気込んだ休日の朝、私は暁の家へとやってきた。
「暁ならオーディションに行ったよ!あれ?聞いてなかった?」
「…知らない。今日だったんだ」
「ももちゃんには言ってると思ってたのに〜。喧嘩でもした?」
「…うん。多分」
「多分?」
暁ママに「早く仲直りしちゃいなよ」と笑われたけど、私と暁はそのまま少しの溝を残したままで、暁はトントン拍子で二次審査も合格していった。
そして、いよいよサバイバルオーディションが始まり、暁は合宿へと挑むことになった。
合宿に行く前に、「頑張ってね!」と声をかけても「ん。」と目線も合わせず、心ここに在らずな返事だけを返された。
そんな暁にまた腹が立ち文句が出そうになったけど、今は余計な事を考えてほしくないし、色々言うのはオーディションが終わってからにしようと決めて、ぐっと飲み込んだ。
「ももちゃんみて!暁、映ってる!」
「本当だ!」
そしてついに、テレビで暁たちのサバ番の宣伝が流れ始めた。
いよいよ番組も始まるのだ。
テレビ画面に映る候補者の中に、しっかり暁の姿もあって、汗を流しながら真剣な表情を浮かべる暁の姿に、私は一瞬で魅了されてしまった。
(暁なのに、暁じゃないみたい…)
そこに映る暁は小さい頃からずっと見てきた暁のはずなのに、まるで別人のように見える。
いつも余裕があって意地悪く笑う暁とも、最近のちょっとツンツンしてる暁とも違う。
ただ真っ直ぐに『目標』へと向かう、本気で真剣な目つき。
それが新鮮で、どこか遠くへいってしまいそうで儚くて、どうしようもなく尊くて。
暁のあまりのカッコ良さに、完全に私の心はとろけてしまっていた。
