その家族は母と娘の三人家族で、末の子供には年の離れた姉がいた。姉は子供に優しい性格で、五歳になったばかりの子供の面倒をよく見ていた。ある日、母と姉が並んで料理をしていると、後ろから子供が姉に抱きついた。よく母にする事だ。背格好が似ていたから間違えてしまったのだろう。振り向こうとした姉に子供が「ママ」と呟いた。姉はその場で涙を流し、自身の子供を抱きしめた。子供の本当の母親は姉だったのだ。