冷たい狼さん、私にだけは甘いです?!

―とは言ったけど、根本的な解決はなにもない。

…なにより、私はこの女子たちをどうにかしたい。


「あー、朱里さーん。

最近話題だよねー!」

「え、あ…そー、かな?」


また、きた。

最近はこういうのばっか。



私じゃなくて、輝先輩のとこ行けばいいのに。


「うんうん!

輝先輩に唯一話しかけられてるって、有名なんだから!」


…知ってるなら聞かないでよ。


「あー…そうなんだ。」


…はやく、終わらないかな。

私こういうの、苦手だし…。

私この子たち知らないし…。



どうしよう…。


「あれ?…菜々葉いたー!」

「!優佳。」


私が困ってるのわかったのかな、探してた風にしてくれてる。


「菜々葉、探してたんだよ?」


にこって笑って私の手を取ってくれる。

あー、バレてる。

優しいなぁ、その優しさに甘えて乗っかろう。


「そうなの?」

「そう!ね、行こ?」

「うん…だから、ごめんね。

お話はまた今度。」


呆然としてたなぁ。

輝先輩が来ると思ってたのかな?

…そう簡単には、行かないよね。

だって、先輩と私は、なんでもないんだから。