女神アフディーと透明な子

 青い鳥がその見え透いた嘘に口を挟もうとした瞬間、アフディーはそれを遮るように慌てて大声を張り上げました。

「ところでっ!……どうして、その、姿が見えない魔法をかけているのじゃ? かくれんぼなら楽しいが、そんな姿じゃ、誰とも一緒に遊ぶこともできないであろう」

 すると、子馬は小さく首をうなだれ、寂しそうに理由を話しはじめました。

「この魔法はね、僕のお母さんがかけてくれたんだ。人間っていうのは、とっても恐ろしい生き物なんだって。君たちは知っているかい? その生き物は、僕のこの額のツノが欲しくて、捕まえて奪い取ってしまうらしいんだ。だから、まだ子供の僕の身を守るために、お母さんが姿を隠す魔法をかけてくれたんだ。だけど……」

 アフディーと召喚獣は、子馬の言葉の裏にある悲しい影を感じとり、そっと顔を見合わせました。

「お母さんはね、僕の魔法を解いてくれる前に、死んじゃったんだ。だから、僕はひとりぼっち。人間に捕まらないように一生懸命がんばって、誰よりも速く走れるようにはなったけれど……姿が見えないままじゃ、誰も僕に気づいてくれないんだ」