女神アフディーと透明な子

 メデューサは、怒り混じる瞳で、じっとダイヤを見つめます。

「さすがユニコーンだね。私の目を見ても石にならないなんてねぇ。そこを退くんだよ坊主。お前には関係ない話だから」

 ダイヤは、恐怖で声を震わせながら言いました。

「やだ。どかない。アフディーは僕のためにこの森に、きたんだ。僕のためにメデューサに会いにきたんだ」

「私にかい? 何故だい」

「僕のお母さんがかけた魔法。姿が見えない魔法を解くため、メデューサにお願いしにきたんだ」

 メデューサは、ダイヤの体がから取れ落ちた墨の部分を見て、その体が人に目に映らないことを黙認します。

「私はお前の魔法を解くことはできるが、そんなことをしたら、また人間に襲われてしまうよ。お前の母の望みは叶わないよ」

 ダイヤは少し考え、まっすぐにメデューサを見つめて言いました。

「いいんだ。僕は守られているだけではなく。自分でも戦うことに決めたんだ」

 メデューサはダイヤの言葉に理解すると、影からその光景を見守る一人の女性を意識します。

 そして、メデューサの元に、ペガサスがゆっくりと近づき、彼女を諭すように顔を擦り寄せると、深いため息をつきました。