女神アフディーと透明な子

 悪い人間が近づくことを知らないアフディー達は、メデューサの森に近づいていきます。

 森を照らす黄金の太陽の光は、銀色の月明かりに変わろうとしていました。

 みんな、会いに行くその人物が恐ろしいことも忘れ、今は笑顔を向け合い、楽しそうにおしゃべりをしていました。

 先頭を歩くアフディーは、振り返って後ろ向きに歩きながら、ワクワクした様子でダイヤに話しかけました。

「ダイヤの本当の姿は、一体どんな姿をしているんじゃろうな」

 ダイヤは「ポカポカ」とリズム良く足音を立てながら、言葉を返しました。

「お母さんは白い色をしていたけど、僕の姿はちょっと違うらしいんだ。湖を覗き込んだことがあるけど、水面に溶け込むようにして映らなくて、不思議な色をしてるんだって」

 アフディーは再び前を向くと、楽しそうに語りました。

「おおっそれは楽しみじゃ。映らないということは、ピカピカと光っているのかもしれんの」

 すると目の前に、不自然な看板が立てかけてありました。
 アフディーたちは顔を見合わせ、不思議がりました。

「なんじゃこれは。親切に看板が出とる」

 そこには矢印が書かれ、『メデューサに会いたければ、こちらの茂みに隠れて、時を待て』と文字もありました。