女神アフディーと透明な子

「ユニコーンのツノは万能薬と言われている。それを盃に変え、飲む酒はどんなに美味かろうか。で、今はどこにいる?」

「はっ。この丘を越えた森の奥の湖に。現在、変わった少女と共に、メデューサの森に向かうと申していました」

 王様は苦い表情を浮かべ、「それは困った」と、狼狽える仕草を見せます。

「メデューサは、目の合った者を石に変えると言われている。あの森にユニコーンが入る前に、生け捕りにして連れて帰るのだ!」

 兵士たちは、力強く悪意ある結束の声を上げます。

「「はっ!!」」

 支度をする兵士たちの中、王様は腕組みをしながら、更なる悪巧みを企てていました。

(確かあの森の近くには、羽の生えた珍しい馬もいるはず。ついでにそれも捕まえ、私の愛馬に加えてやろう)

 王様の微笑みが一層悪いものに変わると、自然の中には不釣り合いな豪華なマントを翻すのでした。