女神アフディーと透明な子

「これが『さよならを告げるカタツムリ』じゃ」

「へーっ」と感心しながらダイヤが覗き込んだその時、天高くに一点の光が輝きました。

 それは凄いスピードで近づく、トンビの姿でした。

 トンビはアフディーたちの目の前をかすめ、『カタツムリ』を咥えたかと思うと、再び天高く飛び去っていきました。

 アフディーとダイヤは、「あっ」と、声を漏らすと、天高く日差しに反射する「カタツムリ』の光を見上げていました。

 血相を変えたような、慌て心配するダイヤ。

「大変だっ、友達。攫われちゃったよ!」

 そんな彼をよそに、アフディーは「うむっ」と頷き、逆方向に歩き出してしまいました。

 青い鳥も、うさぎも、アフディーの行動に疑問を抱きながらも、顔を見つめついていきます。

 遊びたいと、思っていたダイヤは、それを我慢しながらも、攫われたカタツムリを思い話していました。

「ねえっ、何処行くの? 友達の所へ行くんでしょ? 飛んでったの、あっちだよ」

 アフディーは慌てることなく、そんなダイヤに冷静な表情で答えます。

「何を言っておる。遊ぶのじゃろ、これから私と共に冒険して遊ぶのじゃ」

 ダイヤは一瞬、目を輝かせました。