女神アフディーと透明な子

 胸の中でひとつの確かな答えが出たとき、アフディーは誤解を解いてあげたいと強く願いました。

 そして、寂しそうに下を向いていたユニコーンの前へとそっとしゃがみ込み、目線を合わせて呼びかけました。

「人間はみんな、悪い人ばかりじゃないよ。中には心の優しい人がたくさんいる。自分を犠牲にしてでも、誰かを一生懸命に思いやれる人間だって、ちゃんといる。私は、地上でそんな人たちをたくさん見てきた」

 アフディーは真っ黒にしてしまった、彼の体を、いたわるように優しく見つめます。

「それは、人間だけじゃない。他の生き物もみんな同じ。悪い生き物もいれば、心優しい生き物だっている。みんな、この同じ世界を一緒に生きる、大切な仲間なんだよ」

 ユニコーンは初めて聞く言葉、知らない世界。そしてアフディーから教えられる人間に、心を昂らせていました。

 もっと、もっと、知りたいと思う子供ながらの好奇心から、ダイヤはたまらずアフディーに質問を投げかけていました。

「じゃあ、君たちは? 良いの? 悪いの?」

 アフディーは微笑みながら答えます。

「わかんない。まだ半人前だし。でも、今まで出会った良い人物に近づきたい。良い女神になれるように進んで行きたいって、思っているわっ」

 召喚獣たちは、アフディーのその言葉を聞き、顔を見合わせ微笑んでいました。