海龍〜俺達の姫〜

すると

ガチャ――

扉が静かに開いた

柾斗は部屋に入ると、すぐ私の異変に気づく

柾斗「……また過去か」

芹羽「……ごめん」

柾斗「謝るな」

即答だった

柾斗はゆっくり私の前に座る

柾斗「怖かったか」

その言葉に

張っていたものが崩れそうになる

芹羽「……うん」

小さく頷く

芹羽「また嫌われるのが、怖い。
   ………一人になるのは、嫌」

震える声

柾斗は黙って聞いていた

否定しない

急かさない

ただ、隣にいる