海龍〜俺達の姫〜

だが

時々こちらを見る視線に
私は気づいていた

征哉「総長また芹羽見てる〜」

柾斗「征哉」

征哉「はい、すみません」

即謝罪

もはや、見慣れた光景

また皆が笑う

そんな空気が、温かかった

――だけど

夜、寝る時になると、別だった

◆深夜

静かな部屋

時計の針だけが響く

芹羽「……っ」

息が苦しい

頭の中に蘇る声

『最低』

『暴力女』

『消えれば?』