海龍〜俺達の姫〜

奏斗「ただいま〜」

柾斗「……」

相変わらず静かな柾斗

だが

その視線は真っ直ぐ私へ向いていた

芹羽「お、おかえり」

柾斗「……あぁ」

短い返事

でも、どこか柔らかい

それを見た琳が小声で陽向に話す

琳「やっぱ総長、姫にだけ優しいよな」

陽向「めっちゃ分かる」

芹羽「ひ、姫って……まだ慣れない……」

未だに慣れない呼び方

すると

奏斗「気になる?」

芹羽「……ちょっと」

どうして海龍は、私の事を“姫”なんて呼ぶのか

ただ守られているだけの自分が

不思議だった