海龍〜俺達の姫〜

柾斗は静かに私を見る

柾斗「……過去のことか」

私の肩が揺れる

柾斗「亜稀羅さんから少しだけ聞いた」

芹羽「……っ」

柾斗「お前は、誰かを守ったんだろ」

芹羽「……うん」

小さな声

柾斗「なら間違ってねぇ」

私は目を見開いた

芹羽「……でも」

柾斗「誰も信じなかっただけだ」

静かな声だった

だけど

その言葉は、痛いほど優しかった

柾斗「海龍は違う。
   俺達は、お前を一人にしない」

芹羽「……っ」

涙が滲みそうになる

その時

バンッ!!

勢いよく屋上の扉が開く