電話だ。
いつもの癖でとっさに出てしまい、それがFrooveのメンバーでビジュアル担当の御影夜宵であることを知った。
やよくんは私の従兄の友人で、幼馴染である初途と同様に、他のメンバーより前から面識がある。
まずい。
メッセージだから耐えられたけど、電話で訊かれると・・・。
『・・・ねお?』
鼻がツンと痛い。
泣かないように必死に息を止めていると、心配そうなやよくんの声が聞こえた。
その気遣うような柔らかい声に、涙腺が崩壊し、抑えていた涙を嗚咽が零れる。
『えっ、ねお・・・⁉ちょ、ちょっと待って、泣いてる・・・?今家?』
嗚咽が聞こえてしまったのか、慌てたようなやよくんの声が聞こえた。
「うぅ、い、いえ・・・」
泣きながらそう言うと、
『ちょっと待ってて、すぐ行く。電話繋いだままにしとくね』
その急いたような声と一緒に、足音と扉の鍵の音がかすかに聞こえる。
どうやら急いで家かどこかを出てくれているらしい。
外のわずかな騒音と、走っているのかテンポの速い足音と、やよくんの息の音とが聞こえてくる。
碧くんはきっとメンバーのバレたくないのに。
だめなのに。
今は・・・やよくんが駆けつけてくれることに、大きな安心感を覚えてしまっている。
そしてやよくんの言った通り、すぐにアパートのインターホンが鳴った。
赤くなった目元をぬぐいながら、そろりと玄関に近づき鍵を開ける。
「ねおっ・・・大丈夫⁉」
全力で走ってきたのか、体力があるにしては息切れをしているやよくん。
鍵を開けた瞬間にドアが開けられ、やよくんが入ってきた。
「や、やよくん・・・」
靴をきっちりそろえた後、私をソファーに連れて行ったやよくん。
「・・・碧となんかあったんだね?話してくれる?」
ソファーに並んで座り、優しく尋ねられ、私はやよくんにだけ話すことを決めた。
「・・・昨日、ね。碧くんから連絡があったの」
「なんて?デビューに関すること?」
「・・・別れよう、って」
あぁ、言ってしまった。
そして、口に出したことでまた涙があふれてくる。
私、こんなに碧くんのことが好きなんだ・・・。
「別れ・・・?碧から?あいつ、ねおのこと大好きなのに?」
信じられないと言わんばかりのやよくんの言葉に、胸がチクリと痛んだ。
私のことが大好きなんて・・・そんなわけがない。
だって、私の一方的な想いだったんだから。
「待って、碧はねおのこと大好きだよ?これは本当に。だから、それは絶対本心じゃない」
いつもの癖でとっさに出てしまい、それがFrooveのメンバーでビジュアル担当の御影夜宵であることを知った。
やよくんは私の従兄の友人で、幼馴染である初途と同様に、他のメンバーより前から面識がある。
まずい。
メッセージだから耐えられたけど、電話で訊かれると・・・。
『・・・ねお?』
鼻がツンと痛い。
泣かないように必死に息を止めていると、心配そうなやよくんの声が聞こえた。
その気遣うような柔らかい声に、涙腺が崩壊し、抑えていた涙を嗚咽が零れる。
『えっ、ねお・・・⁉ちょ、ちょっと待って、泣いてる・・・?今家?』
嗚咽が聞こえてしまったのか、慌てたようなやよくんの声が聞こえた。
「うぅ、い、いえ・・・」
泣きながらそう言うと、
『ちょっと待ってて、すぐ行く。電話繋いだままにしとくね』
その急いたような声と一緒に、足音と扉の鍵の音がかすかに聞こえる。
どうやら急いで家かどこかを出てくれているらしい。
外のわずかな騒音と、走っているのかテンポの速い足音と、やよくんの息の音とが聞こえてくる。
碧くんはきっとメンバーのバレたくないのに。
だめなのに。
今は・・・やよくんが駆けつけてくれることに、大きな安心感を覚えてしまっている。
そしてやよくんの言った通り、すぐにアパートのインターホンが鳴った。
赤くなった目元をぬぐいながら、そろりと玄関に近づき鍵を開ける。
「ねおっ・・・大丈夫⁉」
全力で走ってきたのか、体力があるにしては息切れをしているやよくん。
鍵を開けた瞬間にドアが開けられ、やよくんが入ってきた。
「や、やよくん・・・」
靴をきっちりそろえた後、私をソファーに連れて行ったやよくん。
「・・・碧となんかあったんだね?話してくれる?」
ソファーに並んで座り、優しく尋ねられ、私はやよくんにだけ話すことを決めた。
「・・・昨日、ね。碧くんから連絡があったの」
「なんて?デビューに関すること?」
「・・・別れよう、って」
あぁ、言ってしまった。
そして、口に出したことでまた涙があふれてくる。
私、こんなに碧くんのことが好きなんだ・・・。
「別れ・・・?碧から?あいつ、ねおのこと大好きなのに?」
信じられないと言わんばかりのやよくんの言葉に、胸がチクリと痛んだ。
私のことが大好きなんて・・・そんなわけがない。
だって、私の一方的な想いだったんだから。
「待って、碧はねおのこと大好きだよ?これは本当に。だから、それは絶対本心じゃない」

