世界で一番、近くて遠い推しとの恋

碧くんはまたキレキレに踊るのかな。
それとも緩いダンスかな?可愛いものかもしれない。
ペアダンスとかの可能性もある・・・!?
「あ、また碧のこと考えてる。やっぱお互い好きすぎるね」
「お互い・・・?やだ、やよくん。私の片思いだってば」
茶化すようにそう返すと、やよくんは案外真剣な表情で首を横に振った。
「ううん、違うよ。碧は絶対にねおのことが好きなんだから。2人はすれ違ってるだけ。・・・こんなに鈍感だと困るなぁ」
少しあきれたように笑うやよくん。
もう、私の片思いだって毎日のように言ってるのに。
そりゃあ、碧くんはFrooveのメンバーの前でも『好き』とか『可愛い』とか言ってくれた。
もしかしたら、本当に私のこと好きな瞬間だってあったかもしれない。
でも、今は確実に違うんだ。
私が碧くんのことを好きなだけ。
碧くんはもう、私のことなんて好きじゃないんだ。