驚きにのけ反ろうとする私を強く抱きしめて、性急に深さを増していく。
拓巳のそれとは全然違う、荒々しいキスだ。こんなキスは初めてで、頭の芯がジンと痺れるように熱くなる──。
「……そんな顔してたら本気で奪っちゃうけど。いいの、里中さん?」
キスの合間に、耳元に声が埋められた。
でももう私には、その意味もよくわからなかった。
ううん、違う。わからないというより、考えたくない。何も。
もうどうでもいい。だって私は、拓巳とは終わったんだから。
これから何が起ころうと、私が拓巳に責められることはないし──ああ、これも違う。
もう、拓巳のことなんて考えるのはやめよう。
このキスに酔っていれば、私はきっとこれ以上悲しい涙を流さなくていい。
「柚木く──」
支えてくれる腕に、しっかりと体を預け。
私は無意識のうちに、濡れた声でその名を呼んでいた──。
拓巳のそれとは全然違う、荒々しいキスだ。こんなキスは初めてで、頭の芯がジンと痺れるように熱くなる──。
「……そんな顔してたら本気で奪っちゃうけど。いいの、里中さん?」
キスの合間に、耳元に声が埋められた。
でももう私には、その意味もよくわからなかった。
ううん、違う。わからないというより、考えたくない。何も。
もうどうでもいい。だって私は、拓巳とは終わったんだから。
これから何が起ころうと、私が拓巳に責められることはないし──ああ、これも違う。
もう、拓巳のことなんて考えるのはやめよう。
このキスに酔っていれば、私はきっとこれ以上悲しい涙を流さなくていい。
「柚木く──」
支えてくれる腕に、しっかりと体を預け。
私は無意識のうちに、濡れた声でその名を呼んでいた──。

