ギミック・ラブ  ~年下小悪魔の上手な飼い方~ 【野いちごver】

3年の間に、私の部屋にも拓巳の着替えや洗面用具が常備されているので、急でも問題はない。

その後デザートを食べ終えて、もう少しワインを楽しんでから私達は店を出た。
タクシーに乗って30分ほどで、私のマンションに帰り着く。

拓巳のスーツをハンガーにかけて、自分もジャケットの上を脱ごうとしたら──

「あ……ちょっと……」

せっかちな腕が、脱ぎかけのジャケットもろともグッと私を抱きしめる。

「もう、シワになるでしょ」

私は一旦やんわりとその腕を解いて、急いで脱いだジャケットを椅子の背にかけた。

お預けをくらった拓巳はすぐにまた私を引き寄せ、唇を重ねてくる。
キスを交わしながら、拓巳の大きな掌が私の輪郭をなぞっていく。

キスはそのまま、頬から首筋へと伝っていき……

「美咲………」

何度となく重ねてきた行為。いつもと同じ香りと温もり。
拓巳と肌を重ねるのは、私にとってはごく当たり前の、自然なこと。