ギミック・ラブ  ~年下小悪魔の上手な飼い方~ 【野いちごver】

だから私の気持ちを瞬也に話したら、瞬也は『美咲が本気で望むことならとことんやればいい』って賛成してくれて。

そうして、会社を辞めた数か月後。
私と瞬也が二人で立ち上げた、イベント運営会社が始動した。

驚いたのは、さらにその翌月には奈々までも会社を辞めて、私達の仲間になってくれたこと。

私が会社を辞める前に、奈々には全てを打ち明けて理解してもらってた。
そうして瞬也と起業することも話したら、奈々は、

『私も、美咲達に加わろうかな。なんか、自分達で作り上げる方が楽しいし。私も本気でやってみたくなってきた!』

そう言って、あれよあれよと言う間にこちらへ来てくれて──…


あれから一年。

前は、私の仕事は集客業務だけだったけど、今はそれ以外にもパーティーやお見合い、コンパの企画運営まで全部自分達でやっている。

大変なことも山のようにあったけど、事業は有限会社として安定し、利用者数もずいぶん増えた。

「色々あったけど……やって、よかったな」

メールの送信ボタンを押しながら声に出すと、奈々が顔をあげた。

「え、何? なんか言った?」
「ううん、何でもない」