ギミック・ラブ  ~年下小悪魔の上手な飼い方~ 【野いちごver】

ピュアスプリングとホワイト・マリッジの提携は予定通りの形で進み、ピュア・スプリングは大きなバックアップを得て、事業安泰。

私個人にも何ら手がまわされることはなくて、それまでと変わらず仕事を続けていけそうな状況だった。

──だけど、年が明けて冬が終わり、桜が咲き始めた頃。

私は決意して、自分から会社を辞めた。

もちろん辞める必要なんてなかったけど……
でも瞬也と結ばれて、彼が私に、忘れかけていた多くのことを思い出させてくれた。
そのおかげで、私の心にも新たな変化があったんだ。

出会い提供の仕事は、私にとって大好きで、大切な仕事。

組織の一員として、決められた枠の中で頑張るのもいいけど──でももっとお客様に近い形で触れていける場所を、自分で作るのもいいかもしれないって。

『今に満足せず、楽しむことを忘れず、夢を追っていてほしい』という、瞬也のくれた言葉が背中を押してくれた。

それに、私は今まで通りだけど、瞬也はそうじゃない。
あくまで自分で辞表を出した瞬也は、もう戻ることはできないから。

……瞬也と一緒に仕事がしたい。そういう思いも、強かった。