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──一年後──…。
「美咲、明日の参加メンバーのリストできてないの!? 見当たんないんだけどっ」
PC画面を睨みながら、奈々が焦った声で問いかけてくる。
私は業者宛のメールを作る手を止めて、
「そんなわけないでしょ、できてるわよ。……あ、そう言えば瞬也がフォルダ整理したって言ってたけど」
「はぁっ!? それでか~! もぉっ、私聞いてないよーっ」
「ゴメンゴメン。瞬也、多分もう少し戻らないから、とりあえず検索して自分で探して」
苦笑しながら謝ると、奈々はブツブツ文句を言いながらもPCとの睨めっこに戻った。
──都内某区の、小さなテナントオフィス。
今ここにいるのは、奈々と私の二人だけ。
と言ってもここの従業員は、今不在のもう一人を足せばそれで数え終わってしまう。
つまりここは、従業員たった三人の、小さな小さなオフィスなんだ。
本当の瞬也を知り、一緒にいようと誓い合ったあの時から一年以上の時が過ぎた。
正直、蘭子さんはきっと色んな手を使って私達を邪魔してくるんだろうと思ってた。
だけど意外にもそれが現実になることはなく、蘭子さんからの妨害や圧力は、一切なかった。

