最後の最期が君で良かった

人生は終わる。
そんなこと、わかってる。
誰だっていつかは終わりが来る。
ただ私は——

他の人より少しだけ早かった。
それだけのこと。
そう言い聞かせてみだけど
本当はまだ終わりたくなかった。

あまり目立たないけれど、
優しくて、心配性で、
いつもそっと気にかけてくれる“君”と——
もっと一緒にいたかった。

君の笑い方も、
不器用な優しさも、
私の名前を呼ぶ声も、
全部、もっと知りたかった。
だからこれは、
未来の君へ宛てた、最後の手紙。
——10年後の君へ。
最後の最期に愛したのが、君で良かった。