二人をすきになれたなら

次の日、あたしは当然のように風邪を引いた。

ボーッとする。

寝てたら治るだろ。

次の日も熱は下がらなかった。

その次の日も...。

このままあたし死ぬのかな(笑)


ピンポーン...


インターフォンが鳴った。


「はい」


ガッラガラのきったない声で言う。

インターフォンのモニターにうつったのは担任だった。

あたしはオートロックを解除する。


「何しに来たんだよ」

「お前携帯ぐらい見ろ」


またすごい数の着信とメッセージが来ていた。


「高校生なのに俺よりいい家住んでんな」

「金だけはあるからな...入れよ」


あたしは担任を家に入れた。


「これ」


担任から渡された紙袋。

中を見るとびっくり。

あの日の水族館のイルカのぬいぐるみ...


「落ちてたんだよ」

「嘘つけ(笑)」


見え透いた嘘。


「ありがと」


あたしはぬいぐるみを抱きしめた。