二人をすきになれたなら

お昼。


「腹減ったぁ~」


あたしはコンビニの袋をガサゴソと漁る。


「お前、いきなり家飛び出すから俺の母ちゃん心配してたぞ」


あたしは家族の居ない、お手伝いさんだらけの家を飛び出して一人で暮らしていた。


「今度遊びに行くって言っといて」

「ほら、これ食え!俺がお前のコンビニ飯食う」

「いやいいよ」

「ろくに食べてないだろ、最近また痩せたんじゃね?」

「食べてるって、金だけはあるんだから...んんっ」


優に無理矢理口に入れられたたまご焼き。

涙が出そうになる。


「.......美味しい」


あたしは優のお箸を取り上げて夢中でお弁当を食べた。