二人をすきになれたなら

「優!イルカショー始まるって!!!」


あたしは優の手を引く。


「.......ったく、、子どもじゃねーんだから...」


あたしらは一番前に座った。


「お前らなぁ...」


担任はあきれた顔をしている。

二人揃ってビッショビショ。

濡れたカッターシャツが肌に引っ付くのが鬱陶しい。


「お前はもっと女だってことを自覚しろ」


そうおでこを小突かれた。


「大丈夫だって、タンクトップ着てるし」


そう言ってカッターシャツをめくる。


「馬鹿かお前は。こんな野郎どもとつるんでて、危機感ねーのか」

「せんせー、俺らこんなちんちくりんに興味ないでーす」

「俺も巨乳がすき~」

「.......おめーらぶっ飛ばされてーのか?.......はっくしゅん!」

「ほら...これ着てろ」


そう言って担任は着ていたパーカーを脱いであたしの肩にかけた。