二人をすきになれたなら

午前の部が終わり、お昼。


「莉音ちゃんこっち!」


優の母ちゃんに手を引かれ一緒にご飯を食べることに。

なんでだろう。

どうして今、担任が作ったお粥を思い出したんだろう。

午後の部はクラス対抗リレーと学年種目の台風の目。

クラス対抗リレーでアンカーになったあたし。

担任と目が合った。


「が ん ば れ」


口パクでそう言った。

あたしは嬉しくて自然と頬が緩む。

誰かに応援される体育祭なんて初めてだった。

あたしの番。

バトンミスがあった。

上手くバトンを受け取れなかった。

バトンを拾って追い上げる。

けど二位だった。

こんな思いしたことないのに。

なんでか涙が溢れそうになって体育館裏に逃げた。

これが悔しさなのか...?


「おつか...れ、、」


担任に見られてしまい慌てて涙を拭う。


「.......おう」


何も言わず担任はあたしの頭を撫でた。