アオハル・ミュージック 〜キミに届け、ココロの音〜


無言のままただ泣いているわたしを見て、その女の子は「……いじめられてるの?」と心配そうな声でわたしに訊いた。

その質問に黙ってうなずくと、

「いいところ知ってるの。おいでよ」

そう言って、女の子がわたしの腕を軽く引っ張りながら歩き始めた。

どこに行くつもりなんだろう……?

女の子が向かっているのは繁華街の方だ。

夕方以降は外見が派手な人やガラの悪そうな人たちも多いから、放課後や夜に生徒だけで出歩かないように先生たちから言われている場所だけど……。

もしかして、どこか危ないところに連れていかれる……?

不安に思っていると、女の子が「ここだよ」と言って足を止めた。

目の前には『スタジオ COCORO』と書かれた看板と、地下へ続く階段がある。

「……スタジオ?」

って、何するところなんだろう?

不思議に思っていると、女の子が「足元気をつけてね」と言いながらそのまま階段をおりていく。

そして、「ただいま~」と元気に言いながら扉を開けた。